演奏会中止

毎年家族で参加している演奏会があるが、今年は計画停電の影響で中止となった。
この演奏会は昼頃始まって夜の9時頃まで続くもので、今年は4月に開催予定だった。
今では「計画停電は当面実施しない」とアナウンスされているが、3月末時点で会場側が「当面の会場使用時間は夕方まで」と決めたため、開催1週間前に「演奏会中止」となった。


今回予定していた演奏曲は、妻とケンのバイオリンでウェーバーの小品、コウのバイオリンと私のチェロでコレッリの小品だった。
技量のない割には年々準備が遅くなる私は、本番の舞台で初見で演奏か?!というペースで、開催2週間前に飛行機の中、パソコンで楽譜を作っている始末。
やっと演奏への光が見えてきた(本当かよ! ^^;)矢先の中止だった。


コウは中学生になってから全くバイオリンに触れていないにも関わらず、私との練習では結構スラスラ弾くので、こちらが焦ってしまった。
コウ自身も「練習前は不安だったけれど、意外と弾けてビックリ!」と言っていた。
ケンは参加者全員で演奏するベートーベンの楽曲のバイオリンパートの練習もやっていた。
この演奏会にはコウが幼稚園生の頃から毎年家族で参加している。今年は10回目の参加で、コウが舞台上で表彰される予定だった。


家族で楽器を演奏するようになったきっかけは、まだコウが生まれていない頃に遡る。
私たち夫婦は或るクラシックの作曲家の方と知り合いになり、その方の自宅に遊びに行ったりして、おつきあいさせて頂いていた。
その方は作曲家になる前はチェリストとして活躍されていて、また私も以前からチェロの音色は好きだったので、「では教えてください!」となった。
(この作曲家の方についても、いずれこのblogで是非紹介させて頂きたいと思う。)

コウが生まれてからは、チェロのレッスンにコウも連れて行った。レッスンの間は横で遊んでいるだけだったが、いつの頃から「ぼくはバイオリン習いたい!」と言い出すようになった。
本気かどうか1年間放っておいたが、「習いたい!」と言い続けたので、バイオリンを習わしてあげることにした。
とはいえ、先生のあてもなく、どうしようかと思っていた頃の2000年の大晦日の日(おっ!20世紀最後の日だ!)、
前から気になっていた近くの喫茶店に入った。そして、マスターと音楽の話になり、マスターの知り合いのバイオリンの先生を紹介して頂けた。(今回の「演奏会」はこのマスターが主催している。)

妻は当初、コウをレッスンに連れて行くだけだったが、横で聴いているだけではつまらなくなり、コウと一緒にバイオリンを習うことになった。
ケンも小さい頃からレッスンに連れて行っていたので、自然と習うようになった。
ケンはこの演奏会には小学1年から参加している。


多くの人が参加する演奏会だが、手作り感のある、アットホームな感じがとても素敵だ。

演奏会直後は「よ〜し、これからは毎週末チェロ弾くぞ〜!」などと思うのだが...


来年はがんばるぞ〜!