今シーズン、初めての積雪。
なかなか風情のある景色。


で、庭を見ていて、ふと思った。
「なぜ、石の上には積もっていないの?」

周りの芝や土の上には積もっているのに、石の上には積もっていない。
見慣れた光景なのだが、なぜか引っかかった。


石が温かいわけでもない。触ってみると実際、十分に冷たい。
岩石の比熱はやや大きいが(熱すると冷め難いのはそのため。だから「石焼きビビンバ」も出来る。)、昨夜から気温は下がっていたので周囲と同じ温度だ。
よく見ると、石の上は濡れている。それで、舞い落ちる雪が水に触れて溶けてしまうから?と考えた。
なぜ芝の上には積もっているかというと、芝表面で雪が解けて水になっても下に落ちてしまうので、芝表面には余り水が存在しない、
雪と接するのは芝&空気だから石に比べて積雪しやすいと仮説を立てた。(つまり、空気は水に比べて熱伝導率が低く、温度を伝えにくいから)


で、上記写真のスノコ手前の石の表面の水を雑巾で拭き取り、乾燥した状態にした。


1時間後、、、

何と!水分をふき取った石には雪は積もらず、ふき取っていない奥二つの石が白くなった!
(さらに奥側の石の上には梅の枝が覆い被さっているので、雪があまり積もらず白くなっていないと考えられる。)
実験失敗!というより、仮説が間違っていた?


いやいや、この仮説は正しいはず。
少なくとも、芝と石の上での違いは空気と水や石の熱伝導率の違いで説明できる。
ではなぜ、拭いて乾燥させた石の上には積もらず、そのままの石の上には積もったのか?
一般的な岩石と水の熱伝導率を比べると、岩石の方が数倍熱伝導率が高い。
このため、乾燥した石の表面に比べて濡れた石の表面の方が熱伝導率が低く、舞い落ちた雪から石の方に熱が伝わり難いのは濡れた石の方、と予想される。
だからか?


熱伝導率:    単位【W/(m・K)】
      空気:0.024
      水 :0.6
      岩石:1〜2程度


そもそも熱伝導率で説明して良いモノなのか?
大学の恩師に見られたら、ガッカリされるだろうな...


postscript:
  ケンが将棋教室から帰ってきて、庭で雪だるまを作った。
     
  何だか悪のドラえもんみたいだけど、一所懸命作っていたので○。