JT東北こども将棋大会 その2 (震災、光のページェント)

今回の大会は仙台開催なので、大会の前日に仙台に移動した。


移動当日も出張だったので、羽田空港から東京駅に直行。
東京駅で妻とケンに合流。出張の荷物を妻に預け、今回の荷物を受け取る。
更にbunpapaさん達と合流して、妻に見送られながら新幹線に乗り込んだ。


新幹線の中でbunpapaさんが最近見ているCATVの宇宙・科学番組の話を振ったのをきっかけに、
私がbunpapaさんの迷惑顧みず、超弦理論・M理論、最近話題になったヒッグス粒子...などなど長々と話してしまった。
(あまりに自分の話に集中していたため、その間に子供たちが何をしていたのかサッパリ分からず...目の前の席にいたのに)
bunpapaさん、本当にごめんなさい!


仙台駅に到着後、定禅寺通りで行われている「光のページェント」を見に行った。
10年以上ぶりで見た光のページェント
綺麗だった。
  

震災で今までの電飾は全滅したとのことだったが、とても綺麗に輝いていた。


震災支援の将棋大会参加と言うことで、ただ大会に参加するのではなく、何かしたいと思っていた。
私自身仙台で暮らしていた時期もあり、友人もいる。津波の影響で2日間ほど身動きできない、という経験をした友人もいた。
いろいろ考えたのだが、レンタカーを借りて津波の跡を見に行くことにした。
子供がそれらを見てどのように感じるのか、不安もあり、最後まで悩んだが、限られた時間内で出来ることは限られるので、「レンタカー」という選択肢を取った。


事前にレンタカーの予約を取った。営業所は大会の会場から歩いて15分ほどの所。
大会が終わる前にレンタカーを借りてきて会場の駐車場に入れておけば、大会終了とともに出発できて、いろいろ廻って帰りの新幹線に間に合う、との青写真のもと。


当日、嬉しい誤算が発生した。
同じ三茶教室のKセイくんが低学年の決勝戦に進出。
勝戦をビデオで撮って、めでたくKセイくん優勝!
この後、高学年の決勝を行い、引き続いて表彰式。表彰式が終われば、そのままフィナーレになだれ込む。
表彰式は絶対に撮りたい。となると、高学年の決勝戦の間にレンタカーを取りにいかなければ...
と言うことで、営業所まで走った。もう心臓が口から出そうな感じになりながら。
どうにかこうにかレンタカーを借りて、会場の地下駐車場に車を入れ、会場に戻ってみると、ちょうど表彰式が始まるところだった。ぎりぎりセーフ!


大会も無事終了し、レンタカーでbunpapa達と荒浜地区に向かった。
仙台東部有料道路を越えたあたりから、周囲の景色が一変する。
海岸の近くでは、家の基礎だけが残っている。
たまに残っている家も、壁が大きく壊れていて悲惨な状況だ。
所々にある墓地の墓石は新しい。津波で流されたので新しくされたためだ。


何もかも流されてしまったところで車を降り、皆で手を合わせた。

子供たちも、いろいろと感じ取ってくれたようだ。


海岸近くの防風林や電柱など残っているものは皆、陸の方に折れ曲がっていた。


荒浜に出ると、その夜皆既月食になる満月が美しく輝いていた。





その後、青葉城跡に行き、再び満月と共に伊達正宗像を仰ぎ見た。

レンタカーを返し、新幹線に飛び乗ったら、レンタカーの中にビデオカメラを忘れてきた。
あ痛っ!